小説『コンビニ人間』村田沙耶香|感想・ネタバレ

  • 2022.06.29

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。 […]

小説『四畳半神話大系』森見登美彦|感想・ネタバレ

  • 2022.06.29

ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!京都の大学に通う、誇り高き三回生の「私」。薔薇色のキャンパスライフを夢見ながらも現実はほど遠く、実り少ない二年間が過ぎようとしていた。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!もし、あの運命の時計台前で、ほかの […]

『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?本格的すぎる入門書には尻込みしてしまう人のための超入門書』MARO|感想・ネタバレ

  • 2022.06.29

なんでイエスはすごいの?聖書って、誰が、どんな目的で書いたの?神って何?概念?めっちゃ身近で、めっちゃ謎。歴史と文化を理解するための必須教養。世界一とっつきやすくて、わかりやすい宗教講義。 Amazonより引用 「上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?」読了。読みやすく一日も掛からなかった。本書冒頭にあるとおり、ざっくりとしたキリスト教の紹介で理解しやすい。キリスト教って愛を教え […]

小説『博士の愛した数式』小川洋子|感想・ネタバレ

  • 2022.06.21

僕の記憶は80分しかもたない。80分しか記憶が続かない数学者と、家政婦とその息子はしだいに心を通わせ――第1回本屋大賞に輝いた、あまりに切なく暖かい奇跡の物語。[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言 […]

小説『虹の岬の喫茶店』森沢明夫|感想・ネタバレ

  • 2022.06.21

小さな岬の先端にある喫茶店。そこには美味しいコーヒーと、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で店を切り盛りしながら、時折海を眺め何かを待ち続けていた。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々――彼らの人生は、その店との出逢いで、変化し始める。疲れた心に寄り添う、癒し小説。 Amazonより引用 小さな岬の先端にある喫茶店、通称「岬カフェ」の店主の悦 […]

映画『五等分の花嫁』感想・ネタバレ

  • 2022.06.17

〜STORY〜「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。女優に専念するため休学することになった一花の勉強を見ながら、「学園祭」の準備に励む風太郎と、後悔のない「学園祭」にしようといつも以上に張り切る四葉。目まぐるしい日々が過ぎ、気づけば「学園祭」前日。諦めずに励もうとする五月の姿に後押しされ、風太郎は二乃の想いや三玖の決意、そして一花・四 […]

『嫌なこと、全部やめても生きられる』プロ奢ラレヤー|感想・ネタバレ

  • 2021.12.11

今回紹介するのは、2019年に扶桑社から出版されたプロ奢ラレヤーさん(以下プロ奢)の著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』です。読み終えたので感想と要約、どのような人におすすめなのか紹介していきます。 読んだ動機 ぼくがプロ奢を知ったのは二年ほど前。Twitterをみていたらタイムラインに流れてきたの初見でした。 気がつけばnoteもみるようになり、著書も気になったので購入しました。 感想 ぼく […]

小説『陽だまりの彼女』越谷オサム|感想・ネタバレ

  • 2021.12.11

今回紹介するのは、2008年に新潮文庫から出版された越谷オサムさんの著書『陽だまりの彼女』です。読み終えたので感想と要約、どんな人におすすめなのか紹介していきます。 読んだ動機 自分で本を選ぶと自己啓発や哲学、ハウツー本などになりがちだったので、今回は小説を読もうと決めていました。しかし、日本語力の低いぼくは小説を読んでも読み切る自信がありませんでした。そこで本好きの人に相談したところ、読書初心者 […]

『誰でもできる人に見える 図解de仕事術』多部田憲彦|感想・ネタバレ

  • 2021.12.09

今回紹介するのは、2013年に明日香出版社から発売された図解改善士:多部田憲彦さんの著書『誰でもできる人に見える 図解de仕事術』です。読み終えたので感想と要約、どんな人におすすめなのかを紹介していきます。 この本を読んだ動機 この本を読むきっかけは、人のプレゼンを見た時に『図解』が多く、内容がとても理解しやすいかったからです。ぼくがプレゼンをしたときは大して伝わらなかったのに、他の人のプレゼンは […]

小説『百瀬、こっちを向いて。』永田栄一|感想・ネタバレ

  • 2021.12.06

「百瀬、こっちを向いて。」は著者:永田栄一さんによる恋愛短編集です。 「百瀬、こっちを向いて。」 「なみうちぎわ」 「キャベツ畑に彼の声」 「小梅が通る」の四つの話があります。 最近甘々な恋愛小説、恋愛漫画にハマっているので甘〜い恋愛モノを欲していた今のぼくに本書はあまり合いませんでした。本書は甘すぎない少しビターな作風を求めている時に読みたい本です。しかし本文はどの話も読みやすく、さらっと読み切 […]