小説『四畳半神話大系』森見登美彦|感想・ネタバレ

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ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
京都の大学に通う、誇り高き三回生の「私」。
薔薇色のキャンパスライフを夢見ながらも現実はほど遠く、
実り少ない二年間が過ぎようとしていた。
悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、
孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。
いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って大学生活をやり直したい!
もし、あの運命の時計台前で、ほかの道を選んでいれば——
迷い込んだ不思議な並行世界で繰り広げられる、不毛と愚行の青春奇譚。

フジテレビより引用

主人公である「私」の心理描写がとても細かく、きもちが理解しやすい。
あのときこうしていれば、現状は違かったはず!
というありもしない空想をはじめるところから「私」の苦悩ははじまる。
選択を変えて多少の変化はあれど、同じような結果に収束する。
そう、これぞシュタインズゲートの選択!

難しい単語が多く出てきたので読みにくいが、一話読み切ればあとは慣れるはず。
二話目以降は「ああ、そういうことだったのか!」と謎が解けていき夢中になって読み進めました。
少し癖のある文章だけど、物語はとても面白くおすすめの作品です。