小説『博士の愛した数式』小川洋子|感想・ネタバレ

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僕の記憶は80分しかもたない。
80分しか記憶が続かない数学者と、家政婦とその息子はしだいに心を通わせ――第1回本屋大賞に輝いた、あまりに切なく暖かい奇跡の物語。
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

Amazonより引用

博士と私と息子の「ルート」の三人で過ごした日々の物語。
博士は不器用だけれどとても暖かな愛情をルートに向け、
ルートも子どもながらに博士を愛し、その二人の関係を羨ましく思いつつも喜んでいる私。
愛にはいろんな形があるのだと思いました。
恋愛でも家族でもない、上手く言い表せない愛情もあるのだなと。

文章は癖がなくとても読みやすいので万人におすすめ。
読書初心者の私もすぐに読み切れたので本をあまり読まない方にもおすすめです。